長野県須坂市の歴史、文化、町並みを情報発信

須坂マップ








須坂市探検隊


(2006.05.08)
曳家

長野県須坂市を象徴する「蔵の並ぶ町並み」の主役はなんといっても重厚な造りの「蔵」です。

特に「繭蔵<マユクラ>」といわれる繭の保存に使われた蔵は、製糸業の隆盛によって発展した町だけあり、火災や乾燥などに強い丈夫な構造で、繭を守るために立派な造りをしているのです。


最近気になった本から・・・


30年に渡り住んでいた旧居の近くで、都市計画が持ち上がり、都市計画にかかる土地にあった土蔵が動かされることになった。

土蔵が枕木に上に載せられ、少しずつ動いていくという非現実的な光景を目にした「熊谷南枝さん」は徐々に曳家の「おっかけ」となっていった。

2000年晩夏から行われた、
間口7.3m奥行18m、三階建て、重量230トン
という大きな繭蔵を高低差4.5m移動距離180m
に渡り移動させる曳家移転工事においては、工事初期より3ヶ月に渡って記録を取り続けたのです。

工事の記録を取り続けることにより
「持ち主だった人の思い」と「蔵を造った人の技」を大切にして、土塊ひとつ落とさず移動させる「金田工業所」曳家職人の心意気に触れることができたのです。

また著者の熊谷南枝さんは
「伝統を重んじる心と大切にする心」を自分だけでなく広く後世にも伝えたく冊子に残した
のだと述べています。

「繭蔵」を曳家移転した有限会社金田工業所の金田勝良氏は
建物に関わる仕事を「建築」「解体」「保存」の3分野に分けると「曳家」の仕事は「保存」にあたる。
他の2つに比べ需要が少ないために業者数が少なく、人目に触れる機会が少ないために認知されにくい業種ですが、常に縁の下の力持ちの存在であり続けたい
と本の中で述べている。

2000年晩秋に曳家移転を行ったこの繭蔵こそ、以前このページで紹介した「須坂市ふれあい館 まゆくら」なのです。

☆「須坂市ふれあい館 まゆくら」紹介ページ
http://www.suzakamap.com/tanken/page.php?_id=11


最近読んだ本。
・曳家 (熊谷南枝さん著/いわもとぷろ制作)



この本は最近「須坂市ふれあい館 まゆくら」に立ち寄った際に見つけ、全てをじっくり読みたかったので、失礼にも直接著者の熊谷南枝さんに連絡をし、いただけた本です。(突然の連絡失礼しました。)
熊谷南枝さん、本当にありがとうございました。

この本は発行部数が少なく今となっては貴重な本だと聞きました。幸運にも手に入れることができ、じっくり拝見することができて本当によかったです。

須坂市の財産でもある「まゆくら」をどの様な方々が関わり、どの様に保存したのかを須坂市民であれば知っておきたいものです。
知っておくことで観光に来られた方々の質問に少しでも答えることがでいたら良いですね。

「曳家」は「須坂市ふれあい館 まゆくら」にあります。
曳家紹介ビデオと共に是非読んでみては如何ですか。

■この記事をご覧の方はこちらも見ています。

水内屋小路

東山愚兵衛翁寿碑

枠屋 丸山家
 
 

WWW を検索 suzakamap.com を検索
Google
前の記事へ 次の記事へ
 

■須坂市のお店PR






Copyright(c) since2009 suzakamap all rights reserved.